秋の房総半島を舞台に開催される“ツール・ド・ちば”。
10月の3連休に開催され、3日間参加すると総走行距離が345qにもおよぶ、走りごたえたっぷりのロングライドイベントだ。
走るのは千葉の魅力がギュッと詰まった潮風香る九十九里海岸や緑溢れる丘陵地域など。
都心からわずか数時間で、気持ちのいい大自然が広がる。
初心者へのフォローにも力を入れているイベントなので、ロングライド初挑戦の人にもおすすめだ。
今回、コースのポイントを紹介すべく、発表されたばかりのコース図を持って編集部マッツンとシモンニが実走!
●文/田中苑子 ●写真/田中苑子 うさみたかみつ ●マップ/島津デザイン事務所 ●協力:funride編集部
2009年のスタート地点は九十九里海岸で人気の海水浴スポット「蓮沼海水浴場」に隣接する大きな公園。
大会にあわせて最寄り駅までサイクルトレインが走るため、都内からの輪行で気軽に参加できる。
今回コースを走るのはロードバイク初心者の編集部マッツンとクールガイなクライマー・シモンニ。
自転車を組み立てたら、いざ房総半島を満喫すべくロングライドスタート!
スタートしてから九十九里海岸に沿って北上していくと、房総半島の最東端に位置する犬吠埼灯台が現れる。
「世界の灯台100選」に選ばれた日本を代表する灯台だ。犬吠埼で折り返し、
南下すると今度は眼下に断崖絶壁の屏風ヶ浦が広がる。地層がむき出しになった崖は思わず息をのむ迫力。
そして白子町の国民宿舎「白子荘」でゴールとなる。1日目のコースはほぼフラットだが、
潮風に吹かれながらの117qは走り慣れていないと身体に応える。ウォーミングアップをしっかりして、無理せずマイペースで走ろう。
3日間かけて房総半島の東端・犬吠埼から南端・白浜までを縦断するコース。
内陸部に入る亀山ダム周辺が山岳地域となり、アップダウンが多い。
初日のスタートと最終日のゴールが同じ場所なので、全日参加してもクルマの置き場所に困らない
犬吠埼を過ぎると現れる海岸沿いのコース。迫力ある景勝地・屏風ヶ浦を横目に走る。「東洋のドーバー」と呼ばれる必見ポイントだ。
イベントにあわせてJR専用臨時列車「ツール・ド・ちば2009号」が運行される。都内(両国駅など)から直行で会場まで行けて便利。 予約必須。http://www.jrchiba.jp/view
イベントはペースの異なる集団走行で実施され、各集団には地元の競輪選手やクラブチームが「指導員」として随行し、サポート してくれる。初めてのロングライドイベント参加でも安心だ。
白浜が広がる九十九里海岸に寄り道。どこまでも続く海岸線が見える
当日はエイドステーションになる「いいおかみなと公園」の高台で休憩。九十九里海岸が遠くまで見渡せて気持ちいい
九十九里町を抜けて、白子町に入ると今日のゴールまであと少し!
関東平野の東端九十九里に浮かぶ犬吠埼灯台昼食の場所の「君ヶ浜しおさい公園」からも犬吠埼灯台がよく見えるが、 さらに進んで背後に見える灯台もおすすめ。波の音を聞いて、潮風とともに走ろう!
2日目のスタートは1日目のゴール地点でもある国民宿舎「白子荘」。
ここから海沿いにさらに南下し、大原から内陸部へと進む。
大原から大多喜までの国道465号線は、人気のローカル線「いすみ鉄道」と平行に走る。
1時間に約1本しか走らない、わずか1両の素朴な黄色い電車に旅情が高まる。出会えるかは運しだい?
大多喜を過ぎるとコース横には美しい渓谷が現れる。このあたりから昼食場所である
「内浦山県民の森」までは緩やかな上りが続くが、静かな川のせせらぎを聞きながらのヒルクライムは心地いい。
午後は海沿いまで下り、外房の海や漁港を見ながら走る。同じ外房の海でも九十九里海岸とは印象が異なる海。
そんな変化を楽しみながら走るといいだろう。
日が傾く頃に、房総半島の南に位置する道の駅「ちくら・潮風王国」でゴールとなる。
大規模な道の駅で地域の特産品が種類豊富に販売されている。早めに着いたらぜひ覗いてみたい。
2日目のスタートとなる国民宿舎「白子荘」。当日はこの裏側にある広い庭が会場になる。 宿舎は全室オーシャンビュー!ここでの宿泊も可能だか、早めに予約が必要。海岸まで徒歩1分
帰宅時や宿泊時に必要な荷物はサポートカーがゴール地点まで運んでくれるため、 最低限の装備でロングライドを楽しむことができる。このイベントならではのうれしいサービスだ。
サポート体制が整っているとはいえ、自分でできるかぎりトラブルに対応できるよう、 最低限の工具やパンク修理キットを持って走ろう。トンネルが多いので前後ライトも必須。
鴨川付近の海沿いのコース。真っ青に澄み渡る海にかかった橋を渡る。
最後のエイドステーションがある「和田漁港」。毎日さまざまな海の幸が水揚げされている。 漁を待つたくさんの漁船が停泊し、港近くの通りにはズラッと天日干しされた干物が並ぶ、昔ながらの漁村
海沿いの大原から内陸の上総中野まで26.8kmを結ぶ「いすみ鉄道」。 廃線の危機を乗り越えて今では鉄道ファンや地元の人々に愛される人気のローカル線
県道178号線沿いで見つけた怪しい(?)入り口。この先には房総が誇る名瀑「粟又の滝」がある。 この地域は養老渓谷と呼ばれ、景勝地としても有名
3日目は眩しい朝日を眺めながら、千倉から国道410号線を北上
する。このあたりの道路の別名は“南房総・花海街道”。温暖な房総
半島らしい風景が楽しめる場所で、青く澄んだ海と沿道に広がるカラ
フルな花畑が名物。
鴨川からは走りやすい有料道路を経由して、内陸の亀山ダムをめ
ざすヒルクライムに突入する。この亀山ダム前後の上りが最後の難
関でがんばりどころ。亀山ダムでの昼食時はしっかりと休憩をしよう。
ヒルクライムを終え、農村地域をしばらく走ると九十九里海岸沿いの
道に出る。ここからゴールまではほぼフラットだ。
そして1日目にスタートした蓮沼海浜公園にて345qのロングライド
は感動のゴールを迎える。頑張った自分を讃えるもよし、ともに走った
仲間と達成感を分かちあうもよし。雄大な房総半島がかけがえのない
思い出を演出してくれる。編集部2人の絆も深まった……ハズ。
朝日を浴びながら走る南房総の「花海街道」
コース横に広がった色とりどりな花畑
亀山ダムまでの上り。緩やかな傾斜の上りが続く。ぐんぐん進むシモンニに「待って〜」と叫ぶマッツン
毎日3、4カ所に設置されるエイドステーション。水や補給食だけではなく、 地元の温かいおもてなしを受けることができる。補給は沿道のコンビニを利用することも可能だ。
のどかな田んぼ横を走る。秋にはどのような風景に変わっているのだろう?
亀山ダムにて休憩。釣り場としても有名
ダムにかかる橋。眼下には湖のようなダムが見える
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